ESSAY

ポンジスキーム詐欺被害に遭い、お金と友人を失いました。

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自分が本当に情けない。
最近、投資詐欺いわゆるポンジスキームというものに被害を受けた。
具体的な案件名で言うとPGA・プランスゴールドと呼ばれているものである。

これはTwitterなどで検索して見てみると、「誰でも稼げる」「老後の資産形成」「効率よく稼ぐ」などいかにも怪しいネットワークビジネスで飛び交う言葉で溢れていた。

過去に僕は一度、「ネットワークビジネス」という言葉も仕組みも知らないときに、全く別のネットワークビジネスに勧誘を受けて入会した経験がある。しかし入会後にそのビジネスの仕組みや行く末、気持ち悪さを理解し、誰も紹介することなく脱会した過去がある。

そのため、二度とこういう紹介ビジネス、マルチのようなものは手を出さないと決めていた。
ではなぜ今回このような被害に遭ってしまったかと言うと、いかにも怪しいありきたりな誘惑の言葉に惑わされたわけではなく、この案件を紹介してもらったのがとても仲が良く信頼していたビジネス仲間・友人だったからである。

その方とは毎月業務で金銭の発生するクリーンな関係で、数年来の付き合いだった。年齢は僕よりも倍以上の方だ。
しかし、このポンジスキームに遭ったおかげで結果お金と共にその人との関係も失った。

一度はスルーした。

ことの発端は今年の6月。
ちょうどこの頃、僕は積立投資、いわゆる積み立てNISAやiDECOなどの怪しくない、クリーンな投資を勉強し、開始していた。

その友人と食事をする機会があった際にその話をしたところ、「良い投資の話がある」とのことでこのPGAというものを紹介してきたのだ。
それはサイト上でボタンを押すと入金が反映され、それが福利計算で増えていくと言うものである。

なんだか正直よくわからないし、見ていて実感もない。サイトのデザインも微妙だ。
明らかに怪しいだろうと思い、考えておきますとその方に伝え、僕はその話を一度スルーした

二度目の誘惑

その話など忘れていた7月後半、再度その友人に「あれからずっとやってるけど、これは本当に面白いぞ」と改めて同じ案件、PGAを勧められた。
あまりにも自信を持って勧めてくるため、数回にわたって断ると機嫌を損ねるかとも思った
友人とはいいつつ、かなり年齢も上で圧もある人なので、機嫌を損ねたくはない人であった。

その頃僕はコロナ関連の給付金や融資で少しだけ財布に余裕ができていたため、自分が出せる最低限の金額なら、とその案件に手を出してみることにした。

その友人には、「あなたの紹介だから信じて始めるんですよ」と伝え、「もしヤバそうな気配があったらすぐ教えてくださいね」と念押ししていた。それに「もちろんだとも!」と快い返事をしていた。

このころ僕は「ポンジスキーム」という言葉も知らなかったので、僕が投資したお金も、「もし減ることがあってもゼロになることはないだろう」と高を括っていた。

※ポンジスキームとは
出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。投資詐欺の一種に分類され、日本語で「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻する。
wikipediaより引用

しかし、今回の教訓でよく分かった。ウマイ話は100かゼロだ。そしてほとんどはゼロだ。中間はない。

話を聞いていると、この投資案件(PGA)は、紹介ビジネスとしての側面もあるということがわかった。
要は僕が入会することで、その紹介元である友人にもお金が入る、というシステムである。

ネットワークビジネスは大嫌いだったが、この案件の性質上「自分は紹介しなくてもお金が増える」というものだったので、ハナから僕は誰にもこの案件を紹介する気もなく、することもなかった
結果誰にも勧めておらず本当に良かったと思う。

飛んだ

このPGAというものはログインできる会員サイトがあり、毎日入金しているお金をそのサイト上で福利の対象に移動させる必要があった。
その会員サイトで、現在の自分の入金額や増えたお金も確認することができる。

お金自体は順調に福利として増えていた。
いや、おそらく実際にはお金ではなく単なる「数字」がサイト上で増えていただけである。

1週間ほど前の10/20に、「サイトが見れなくなった」と友人から連絡があった。
見てみるとたしかに会員サイトにアクセスできなくなっており、URLを叩くとエラーで表示されていた。

Twitterで検索してみると案の定荒れていた。
しかもよくみると問題は10/20に始まったものではなく9月からお金が出勤できない状態になっていたそうではないか。
友人はその話を知らなかったのか?

そのことを友人に伝えたところ、返事がなくなった。
お金を失う鈍い喪失感のうえにその返事が止まったことに非常に虚無感を覚えていた。

悪いのは自分、なのか?

友人から返事がなくなったとはいっても、連絡を断たれているわけではなく既読のまま会話が止められた状態。改めてあちらからの連絡はなかった。
僕はお金を失ってダメージを受け、ケアが欲しいところだ。

そこまでLINEでしか連絡はとっていなかったが、紹介元の友人から謝罪や気遣いの言葉は一切なかった
僕はこの友人に騙された、とは思っていない。悪意がなかったのはわかっているからだ。ただ、こういうことに僕を巻き込んだ責任の一因としてその友人がいることは間違い無い事実だ。

その紹介元の友人も、僕より遥かに多額の損を被っている。
その方に金を返せなんて言うつもりはなかったが、その後の関係を気持ちよく続けるためにも一言謝って欲しかった

数日後、友人からの連絡はこないままで結局僕から連絡を入れた。
そこからの電話の内容に僕は非常にガッカリした。

まず、「この案件は飛んでいる、もう戻ることはないでしょう」ということを改めて確認したところで、僕は以下のようなことを伝えた。

「僕はこの件があって、あなたとの関係を切るつもりはない。当然あなたに騙されたということは思っていない。しかしこの案件が紹介ビジネスという側面を持っている以上、僕はPGAではなくあなたに詐欺の被害を受けたと言う客観的事実になるということは理解できますか?」と伝えた。
これはどう考えても真っ当な主張と思われる。

しかし回答は、「理解できない」というものだった。

その上で僕は、「あなたも被害を受けている一人なのは理解できる。あなたに被害を受けたということは僕は思っていないし思いたくない。しかし、この件に巻き込んだと言うことで一言謝罪があっても良いんじゃ無いか」と主張した。

それに対し、彼の反論と主張はこうだ。
「俺は俺の紹介元に謝罪を求めたりなんかしない。自分で始めたからだ。」
「他にも紹介した人たちはいるが、お前(僕)以外、誰一人謝罪を求める人はいなかった。」
俺も被害者だ
「この案件を俺も信じていたし、勧めたことに一切の悪意はなかった
「これを始めたのは俺が紹介したからではなく、お前の欲だろう

そう言われ、最後に「これ以上お前とやりとり、取引することはできない」と言われ関係を切られた。
僕は心底落胆した。

そうだ。僕の欲には違いない。
当然僕は自分の持ち金が増えるという希望を持ってこの案件に手を出した。
そこは僕も十分に反省すべきだし、本当に自分が情けないと思っている。

しかしだからと言って彼の主張には納得がいかない。
彼の主張であれば、悪意がなければ犯罪の加担を勧めてしまっても仕方ないという理論になる。そして何より、詐欺は騙された方が悪いということになってしまう
こんなこと、何の筋も通っていないし許されるべきでは無い理論だ。

何より齢半分も満たない友人をこんなことに巻き込んでしまった上にお金を失わせ、謝罪もしないような筋の通らない人間には絶対になりたく無いと思った。
その程度の人間だった、と思い関係が切れたことに今は清々している。

今回の反省とこれからの行動

今回の反省として、改めて「うまい話はない」ということを思い知った。

・異常な利回り(20%以上)
・投資金がどう運用されているか不明確
・紹介システム
このPGAという案件は、手を出してはいけない投資詐欺のさまざまな条件にバッチリ当てはまる。

普段、両学長の動画をよく見ているというのにこんな詐欺に遭ってしまったことが教え子として不甲斐なさすぎる。

今となっては何でやったんだろう、やらなきゃよかったという感情が強い。
その原因を紹介元に押し付けている自分にも嫌気が差す。
手を出した原因がその人への「」であり、その結果が金・人間関係全ての破綻である。その人を思うのであれば、そんな「情」は持ってはいけない。

こういうのに騙されやすい人は、意外に慎重で疑り深い人だという。
僕もその自覚はある。その自覚があるからこそ、「用心深いという自覚を持つ自分」に自信を覚え、それが詐欺師のつけ入る隙になる。

今回失ったお金を、単に勉強代だ、と反省と今後に活かすというのは泣き寝入りとも言えるので、警察・消費者センターなどできる行動はやってみようと思う。
それも大した結果は生まないだろうが、やってみるだけやってみてその経験と結果もなにかあれば記事にしようと思う。
ただ少なくとも「失ったお金を取り返しましょう!」なんて別案件勧めてくるクソ野郎は相手しませんので悪しからず。

こんなことに時間使ってるくらいなら、真面目に働こうぜ。

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