RICOH GR2(リコーGRII)のメリット・デメリット・合う人・合わない人

RICOH GR2(リコーGRII)のメリット・デメリット・合う人・合わない人
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RICOH GR2を使用して、このカメラのメリットとデメリット、向く人向かない人の人物像がなんとなく見えてきた。
それを主観全開で紹介しようと思う。

これからGR2を購入するかどうか迷っている方に、少しでも参考になればと思う。
しかし僕は細かい数値や専門用語などがあまりわかっていないのと半ばどうでもいいと思っているタイプなので、僕と同じタイプの方にも直感的にわかりやすいように伝えられればと思う。

—2019/3/15更新—

RICOH GR3が発売されたが、このページで述べていることはおおむねGR3にも共通することが多い。(手振れ補正の部分については大きく異なるが)

GR2はまだまだ現役で活躍できるカメラであり、RICOH GR2はGR3と比較してもまだまだ実用度の高いカメラである理由」と合わせて読んでほしい。

RICOH GR2とGR3、どっち買えばいい?GR2がGR3と比較してもまだまだ実用度の高いカメラであるその理由RICOH GR2とGR3、どっち買えばいい?GR2がGR3と比較してもまだまだ実用度の高いカメラであるその理由

RICOH GR2のメリット

GR2のメリットはとにかく軽い・早い・高品質というところ。
機動性と高画質。それこそが「最強のスナップシューター」と呼ばれる所以であるが、それだけではない魅力もこのカメラにはある。
まずは僕が思うGR2のメリットを順番に書いていこうと思う。

1.携帯性抜群


GR2の携帯性はとにかく最高だ。
大きさは17.0(幅)×62.8(高)×34.7(厚)mmで、厚みをのぞいた縦横は昨今のスマートフォンよりも小さい。
それでも、同レベルのセンサーを持ったカメラの中ではかなり薄い方であり、スマホくらいしか入らないような小さなバッグやポーチにも入ってしまう、
重さも軽く(250g前後)バッグに入れてるのが気にならないレベルで、本当にいつでもバッグに入っている存在になりうる。

一眼レフなどの大型カメラに対してのコンデジのメリットが携帯性であることは当然だが、その携帯性に加え高画質・高機動力とあるのでこれは大きなメリットである。

2.電源オンからの撮影・電源オフまでが早い

電源ボタンを押し、フォーカスを合わせ、シャッターを切る。
この流れをストップウォッチを測ると、ちょうど2秒だった。
オートフォーカスの時間は誤差があるだろうが、ブレてもボケてもいいという人には「フルプレススナップ」なるものがあり、フォーカスが合っていなくてもその時点で強制的にシャッターを切るという力技もある。

そして内臓されているコンピュータがどうやらデュアルコア的なものらしく、要は2つの動作を同時に行うことができ「撮った写真を保存する」という作業と「電源を切る」という作業を同時に行えるのである。
だから電源を切るのに撮った写真が保存されるまで待つ、という煩わしい時間がなくなり、電源オン→撮影→電源オフの流れが非常に素早く行える
この流れを測ってみると、ちょうど4秒。

サッと撮ってサッとしまえるのである。

3.画質が必要十分に高い

「必要十分」と書いてあるのは、このカメラがAPS-Cという一眼レフカメラのエントリーモデルと同程度の画質を持っていることからである。
高い画質を求めるとフルサイズ、はたまた中判カメラがもちろん上ではあるが、写真においてほとんどの場面でAPS-Cサイズの画質で十分といわれている。もはやプロの現場でもフルサイズが必ず必要というのは、限られた場面のみである。

そういった意味で「必要十分」とは、一般がこれ以上求めてもそこまで大差ない、というレベルのものであり、「高画質」と言ってしまっていい代物である。

4.白黒がカッコよく映る

RICOH GR2
このカメラは「ローパスフィルターレス」である。
噛み砕いていうと、「遠景細部を滑らかにしてごまかさない」。要は「高解像度」でカリッとした仕上がりの写真になる。
このカリッとした仕上がりが白黒写真とよく合い、コントラストの効いたパキッとした写真に仕上げることができる。

この写真のハイコントラスト白黒モードがもてはやされることが多いが、それは単にエフェクトがいいだけではなくローパスフィルターレスという機能に起因した理由でもある。

5.モノとして格好いい


GR2は特にわざとらしくクラシカルに見せるわけでもなく、装飾のない、その佇まいは一言で言うと「無骨」
質感とデザインには非常にこだわられた(完成されたと言ってもいい)ものである。

このカメラは「GR DIGITAL」からモデルチェンジを経て6代目であるが、当初からマイナーチェンジはあれどほとんどデザインが変わっていない

僕としてはこのGR2の機能性を追求した見た目に、拳銃やプレイステーションのコントローラーなどと近しい、無駄を削ぎ、機能に特化したデザインの美しさを感じる。
良く見せるためのデザインではなく、良く使うためにデザインされた結果それが美しい。まさに機能美というものである。

店頭でパッと見ると、もしかすると他の金属に塗装した一見おしゃれなものに比べて質素に見えるかもしれない。
しかしいざ所有して見ると、マット部分の質感や重厚感ある佇まいは非常に味のある、飽きのこないデザインである。

6.APS-Cサイズコンデジでは安価

同画質のコンデジは他のメーカーからも出ているが、その中でもこのGR2は安価である。
新品なら6万2千円程度、中古なら5万円程度で手に入る。

同じ用途として比較されるFUJIFILM X70、SONY RXシリーズと比べても安い
本当に欲しいものにはできるだけ値段に左右されたくないが、それでも安いということは有難いことである。

7.カメラの腕が上がる

GR2は絞り・シャッタースピード・ISO感度といった数値をすべて設定することができる。
どういった数値ならどのような写りになるかをこのカメラで学ぶことができる。

またこのカメラはズーム機能のない単焦点である。
これは不便に感じるが、人間というものズームがあればそれに構図を任せてしまい、足を動かさないということになってしまいがちだ。
だから自分の納得のいく構図で写真を撮りたければ自分の足を使う必要がある
そうやって自分の足で構図を作り続けることで写真の腕が上がることにつながる。
単焦点カメラでまずは腕をあげろ、なんてカメラ初心者にはよく聞く言葉かと思うが、まさにそういった鍛錬にうってつけのカメラでもある。

また、個人的に足で動く方が写真を撮っているという臨場感があり、写真を撮ること自体が楽しく感じる。

「携帯性が高い」「撮影までが早い」この二つのメリットにより、日頃からこのカメラで写真を撮る枚数は増えるはずだ。(もちろん、人によるが)
この多くの写真を撮るということが、何よりのカメラの上達につながることにもなる。

 

RICOH GR2のデメリット

GR2のデメリットは、それぞれ目をつむれれば撮影に全く問題はないが、必要な人にとってはそれが致命的にもなりうるデメリットばかりである。
要は、合う人と合わない人があるということ。このデメリットこそがある意味GR2の個性である部分でもある。

1.ズーム機能がない・望遠側が特に融通がきかない

メリットでも述べたがGR2は単焦点である。
これは足を動かせない時には画角を変えれず融通がきかないということと、工夫しないと同じような写真ばかりが並ぶ結果になる。

クロップ機能という疑似ズーム機能ははあるが、厳密にはこれはズームではなく画角の端を切り抜いてズームの様にみせているだけで、ズームならではの視点からの撮影や圧縮効果は望めない。

当然、子供の運動会やスポーツの観戦では全くと言っていいほど役に立たない。(会場を広く撮ったり雰囲気の撮影はもちろんできる)
使い方が限定されるため、使用用途が決まっていて、その用途がこのカメラと合わない場合にはGR2を選択すべきでないと思う。

2.手ぶれ補正がない

RICOH GR2
昨今のカメラでは当然のように搭載している手ぶれ補正がこのカメラにはない
だから本当に細部までブレのない綺麗な写真を撮ろうと思うと、シャッタースピードの調整、物理的に脇を締めるなどそれ相応のテクが必要になる。
特に夜景でノイズの少ない写真を三脚なしで撮ろうと思うとこのカメラでは厳しくなってくる。

逆に、森山大道さんのようにブレたりボケたりしている写真を作品として撮りたい人には手ぶれ補正がない分このカメラは向いている

あと、動画を撮るともちろん手ぶれ補正がないので揺れがダイレクトに映像に反映されるので、動画に強いとも言い難い。

3.オートフォーカスが若干遅い

かなりのストレス、までは行かないが若干オートフォーカスが遅く感じる。
とくに近くのものを撮ろうとすると、「マクロモード」というモードに変更する必要があり(ボタン一つで変更可能)撮影がもたつく場面がある。
マクロモードのオートフォーカスは通常モードよりもさらに時間がかかり、のろいと感じることが多々ある。

あとマニュアルフォーカスは直感的ではない。非常に使いにくい。僕は使わない。(フォーカス調整がしにくく、ピントを決めるまでに時間がかかる)これは人にとっては大きなデメリットかもしれない。

4.防水・防塵ではない

日本製という安心感はあるが、それでもハードな使用を続けていくのは少し怖いところがある。
どこでも持ち運べても雨が怖いところもあり、気を使う場面がある。

フィルターを装着することもできるが、そのまま装着はできずカメラに大きなアダプターをつけることになる。これはコンデジという形状のメリットを損ねることになる。

バリアングルのない画面固定型


液晶は固定なので、明るい日中や手を伸ばした高低所の撮影はしにくい。バリアングルはなく、自撮りも難しい。
最近のコンデジはSNSを意識した機能が豊富に搭載されたものがあったりするがGR2には一切そういった機能はなく、自撮り写真をデジカメで撮ったりしたい方には向いていないところがある。

RICOH GR2に合う人・合わない人

以上のメリット・デメリットをふまえ、このカメラに合う人と合わない人を列挙する。

合う人

・重いものを持ち歩きたくないが日常的にカメラを持ち歩きたい人
スナップがメインで、作品撮りをしたい人
・細かいことは気にしない人、細部にこだわりすぎない人(手ぶれ補正がない)
・ミニマリスト(単焦点コンデジという機能的・質量的なミニマリズムといえる)
少しでも安く、かつ高画質なコンデジが欲しい人
・白黒写真の作品撮りをしたい人
・GRという製品哲学に共感する人
・一眼レフをすでに持っていて、サブとして欲しい人
・自分にはこのカメラ、と強くこだわりを持ちたいストイックな人
・ざっくり作品的な写真を撮りたい人

合わない人

・旅行やイベントの記録用にカメラが欲しい人
ズーム機能がないと不安な人
・細部までブレなく、こだわり抜い写真を撮影したい人
・自撮りもしたい人
・動画も撮りたい人
・マニュアルズームを多用したい人
・単焦点のメリットを理解できない人
装飾にこだわったおしゃれなカメラが欲しい人
水中撮影などハードな条件で撮影したい人


以上、主観たっぷりで列挙したが、悩んでいる方に少しでもお助けになればと思う。
非常に個性的なカメラであるが故に、合う・合わないが激しいカメラである。その分、ハマるひとにはとことんハマるカメラで、それこそGR以外のカメラで撮る気がなくなってくる人さえいる中毒性あるカメラともいえる。
上記のGRのメリットによく当てはまる人には、ぜひ一度GRを手にしてみていただきたい。

—2019/3/15更新—

GR3も発売されたが、定価が10万円超と多少高額だなという印象だった。
本体サイズもGR2より小さくなり、タッチAFや手ぶれ補正など魅力的な機能も搭載されているがセンサーサイズは同じで、価格差を考えるとGR2もまだまだ現役で働けるのではないかと思う。
中古価格ももしかしたら下がるかもしれないので、そうなるとまだまだ選択肢に入れられるカメラだと思う。
ただ限定の青のリングは格好いいなぁ…

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